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JIS・電安法・内線規程等の解説

JIS・電安法・内線規程等の解説
配線器具に係わる規格、基準

電気用品安全法

配線器具をはじめ、一般の人を対象とした電気製品を製造販売するに当たり、製造販売条件及び製品の安全基準を定めた法律です。配線器具は、ごく一部を除いて、この法律に適合しないと製造販売ができません。

JIS (Japanese Industrial Standards=日本工業規格)

JISJISとは日本工業規格のことで、工業標準化法に基づき、経済産業省所管の日本工業標準調査会が審議し、制定・改定され、官報に公示されます。ただし、JISそのものは法律ではありませんので、他の法律でJISの適用を規定されない限り、法的強制力はありません。しかし、法的な強制力の有無に関わらず、多くの商品や産業活動が市場や社会で通用するためには、これらの規格に適合していることが必要不可欠です。

NEMA(National Electrical Manufactures Association)

NEMA米国電機製造業者協会規格で、コンセント・プラグの互換性寸法をはじめ、その他の電気製品の規格を定めています。

UL(Underwriters Laboratories Inc)

Underwriters Laboratories IncULとは、米国の民間機関であるアメリカ保険業者安全試験所の略称で、そこが制定している規格は、 事実上米国における電気製品等の公的な安全規格です。ULの認証取得は任意にもかかわらず、UL 証明のない電気製品は扱わず、保険会社も事故発生の場合、対象としないといえるほど強い規格ですので、米国への輸出製品にはUL登録品をお勧めします。

リスティング・マーク(Listing Mark)

Listing MarkULの代表的なマークで、このマークがついている製品は、ULがその製品のサンプルを試験して、ULが発行した安全規格に記されている要求事項を満たしていると判断したことを意味します。IT機器、AV機器、測定機器を始めとする多種多様な機器に、安全の証として使用されています。

C-UL USリスティング・マーク(C-UL US Listing Mark)

C-UL US Listing Mark1998年に導入された新しいリスティング・マークで、ULがカナダと米国両国の安全要求事項を満たしていると判断した製品であることを意味します。

レコグナイズド・コンポーネント・マーク (Recognized Component Mark)

Recognized Component MarkULの認証製品の中に組み込まれる形で使用される部品/材料(コンポーネント)としてULが評価し認証したことを意味するマークで、スイッチ、電源、プリント配線板など多種多様な製品に使用されています。

CSA(Canadian Standards Association)

csaCSAとは、カナダ規格協会の略称で、カナダで使用される工業製品の規格制定、および電気製品を対象とした安全試験を行っている半官半民の組織です。政府機関ではありませんが、カナダ各州の法律によると、電気機器類については、火災・感電に関する安全性についてCSAまたは州の検査当局の承認を受けることを義務付けています。よって、製品がCSA規格に適合していることを示すためには、 CSA認証やC-UL認証を取得するか、販売者が各州の当局へ直接申請して認定を受ける必要があります。

電気設備の技術基準

電気を安全、かつ安定的に届けるための法律で、電気設備の安全基準を定めています。この安全基準は遵守しなければなりません。

内線規程

法律である「電気設備の技術基準」の安全性を確保するための具体的な施工や判定方法を判り易く示した民間の規程です。条件によっては同等の安全性を確保できれば他の施工方法も認められています。配線器具についても施工場所、施工方法等が判り易く示されており、多くの電気工事者に利用されています。

IEC(International Electrotechnical Commission=国際電気標準会議)

世界の物流が活発になってきました。各国が異なった規格、基準では貿易の障害になります。そこで、世界共通の電気の安全規格基準作成を行なっているところです。日本も国の政策として参加しており、電気用品安全法やJISもIEC規格との整合化が進められています。

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